小児アレルギー

20分で結果がわかる注射器を使わないアレルギー検査

イムノ キャップ ラピッド

イムノ キャップ ラピッド(サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社)
検査項目は限定されています。
検査項目: スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・ダニ・犬/猫皮屑・ゴキブリ

※イムノキャップラピッドは簡易的な検査であり、後日、必要に応じて注射器を使用する血液検査が必要になることがあります。

ぜんそく(気管支喘息)

喘息(ぜんそく)ってどんな病気?

空気の通り道(気道)が狭くなり、呼吸が苦しくなる状態(喘息発作)を繰り返す病気です。空気の通り道に慢性的な炎症があることから、刺激に対して敏感な状態になっています。
 (慢性的な炎症をずっと放置しておくと、空気の通り道は狭い状態のままとなり、元に戻らなくなってしまいます)
ちょっとした刺激でも敏感に反応してしまい、喘息発作を繰り返します。

喘息の症状は?

ヒュ~ヒュ~、ゼ~ゼ~(喘鳴)を繰り返す、風邪をひいた後に咳が長引くときは、喘息の症状かもしれません。夜に咳で眠れない・明け方に咳で眼が覚める・ホコリを吸うと咳が出る・運動後にゼ~ゼ~する等の症状があります。
しゃべれない・歩けない・眠れない・顔色が悪い・ボーっとしてる・興奮している・呼吸しているとあばら骨がはっきりと凹むなどの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してくだい。

検査は?

血液検査(ダニ,ハウスダストなど)・胸部単純レントゲン・呼吸機能検査などで喘息の評価を行います。

治療は?

喘息の治療は…

  • 喘息を悪くする原因を減らす :お部屋の掃除・環境整備・寝具選び・ご家族の禁煙・副鼻腔炎の治療など
  • 喘息発作を抑える :気管支拡張薬などの吸入療法(β刺激薬・メディエーター遊離抑制薬)や内服 (必要に応じて経口ステロイド薬内服・静注ステロイド薬投与など)
  •  気道の慢性的な炎症を抑える(喘息発作が起こらないようにする) :長期管理薬(ロイコトリエン受容体拮抗薬・吸入ステロイド薬など)

発作がなくても、気道で慢性的な炎症が続いている可能性があります。長期管理薬は症状がなくても毎日続けましょう。
(各種治療によって改善しない喘鳴(ゼ~ゼ~)は、喘息以外の疾患による可能性を考慮します。各種精密検査が必要であり、必要に応じて高次医療機関へご紹介させて頂きます)

 

咳ぜんそく

どんな病気ですか?

喘鳴(ゼ~ゼ~)や呼吸困難を伴わない慢性の咳嗽を唯一の症状とする病気です。咳ぜんそくから、ぜんそくに移行することもあるといわれています。成人では、慢性咳嗽の3大原因のひとつとされていますが、小児では頻度が低いと考えられています。

どうやって診断する?

こどもの咳ぜんそくに診断基準はありません。成人の咳ぜんそくの診断基準は、下記2点を満たすこととされています。

  • 喘鳴(ゼ~ゼ~/ヒューヒュー)を伴わない咳嗽が8週間以上持続する。(聴診でwheezeを聴取しない)
  • 気管支拡張薬が有効である。

治療は?

基本的な治療はぜんそくと同じです。気管支拡張薬(β2刺激薬)が有効です。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎ってどんな病気?

アレルギー性鼻炎鼻粘膜にアレルギー物質(花粉,ハウスダスト,ダニなど)が付着し、くしゃみ・鼻汁・鼻づまり(鼻閉)といった症状を認めるアレルギー疾患です。

  • 季節性アレルギー性鼻炎:花粉症のようにある時期だけ症状が出る季節性のアレルギー性鼻炎
  • 通年性アレルギー性鼻炎:一年中あるアレルギー物質(ダニやハウスダストなど)のせいで症状が出るアレルギー性鼻炎

症状は?

くしゃみ・鼻汁(サラサラした鼻汁)・鼻づまり(鼻閉)を主な症状(3主徴)とします。その他に眼症状(痒み/充血)、のどの症状(イガイガする/違和感)、耳症状(耳の中の痒み/閉塞感)、呼吸症状(乾いた咳/しゃがれた声)なども認めます。

診断は?

臨床症状から診断することがほとんどですが、必要に応じて血液検査(特異的IgE抗体測定)や皮膚プリックテストなどを行います。
当院では迅速検査(イムノキャップラピッド)でアレルギー検査を行うこともあります。 (鼻汁中好酸球の有無を評価することもあります)

治療は?

アレルゲンの除去・回避が治療の基本となります。必要に応じて抗アレルギー薬内服(抗ヒスタミン薬・ロイコトリエン受容体拮抗薬など)、点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)で治療します。
アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法など)という新しい治療もあります(長期間(年単位)の舌下投与が必要です)。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎ってどんな病気?

まぶたの裏側や白目を覆っている薄い膜(結膜)にアレルギー物質(花粉,ハウスダストなど)が付着して、眼が痒くなったり、充血したり、涙が止まらなくなったり、目やにが出たりするアレルギー疾患です。大きく分けて3つあります。

  • 季節性アレルギー性結膜炎:花粉症のようにある時期だけ症状が出る季節性のアレルギー性結膜炎
  • 通年性アレルギー性結膜炎:一年中あるアレルギー物質(ダニやハウスダストなど)のせいで症状が出るアレルギー性結膜炎
  • 春季カタル:上ばぶたの裏側にブツブツ(乳頭)が出来てしまい、強い痒みと異物感や痛みを伴う重症のアレルギー性結膜炎

 (春先に悪化することがあります。角膜が濁ってしまい、視力に影響が出てしまう可能性があります)

 

症状は?

眼の痒み、充血、目やに、涙が止まらない、眼の異物感などがあります。春季カタルでは角膜混濁や瘢痕化によって強い乱視を引き起こし、視力障害を残すことがあります。

診断は?

臨床症状から診断することがほとんどですが、必要に応じて血液検査(特異的IgE抗体測定)や皮膚プリックテストなどを行います。
(結膜擦過物中の好酸球の有無を評価することもあります)

治療は?

抗アレルギー薬点眼薬で治療を行います。花粉症(季節性アレルギー性結膜炎)の場合は、シーズン開始の2週間前くらいから治療を開始します。重症のアレルギー性結膜炎(春季カタルなど)の場合は、ステロイ点眼薬・免疫抑制点眼薬・ステロイド内服などが行われますが、専門的な評価・治療を要するので眼科をご紹介とさせて頂きます。

食物アレルギー

食物アレルギーってどんな病気 ?

食物アレルギー食物アレルギーとは…食べたり、触ったり、吸い込んだりした食べ物に対して、体を守るはずの免疫システムが過剰に反応してしまい、有害な症状を来してしまう病気です。

食物アレルギーにはいろんなタイプがある?

4つのタイプがあります。

  • 新生児・乳児消化管アレルギー
  • 食物アレルギーが関与する乳児アトピー性皮膚炎
  • 即時型
  • 特殊型( 口腔アレルギー症候群 & 食物依存性運動誘発アナフィラキシー)

食物アレルギーが関与する乳児アトピー性皮膚炎

あかちゃんの湿疹が改善しません… アレルギーですか?

生後1~3ヶ月頃から湿疹が出現し、スキンケアや保湿剤塗布/ステロイド剤塗布を行っても改善が乏しい(or 悪化している)場合、食物アレルギーが関与する乳児アトピー性皮膚炎の可能性があります。

母乳しか飲ませていないのに…食物アレルギーってあり得ますか?

母乳中に含まれるアレルゲンの量は、アレルギー症状を起こす濃度の1/1000程度とごくわずかですが、このごくわずかなアレルゲンが、あかちゃんの食物アレルギー・乳児アトピー性皮膚炎に関連している可能性もあり得るとされています。一方で、食物アレルギーの発症予防のために授乳中のママ達の食物除去を行うことは推奨されてはいません。

授乳をやめるべきですか?

授乳は継続することは可能です。ママが食事除去(卵など)を行うことであかちゃんの乳児湿疹・乳児アトピー性皮膚炎が改善することもあります。 
必要に応じて、ママが疑わしい食物(卵など)を1~2週間除去した状態で授乳し、湿疹が改善されるかを観察します。その後、ママの食事除去は必要最低限とし(加工品程度は摂取可とするなど)、適宜、ママの食事除去を解除できるか検討していきます。

検査は?

必ずしも血液検査等の検査は必要ではありません。病歴を問診で確認し、スキンケア・環境整備などで湿疹の改善有無を確認することが大切です。必要に応じて血液検査(特異的IgE抗体検査など)、皮膚プリックテスト、食物の除去試験、食物経口負荷試験などを行います。

治療は?

スキンケアが最も重要です。必要に応じて保湿剤・ステロイド塗布・ママの食事除去(卵など)などを実施します。

即時型 食物アレルギー

即時型 食物アレルギーってどんな病気?

即時型 食物アレルギー食後2時間以内に、蕁麻疹・咳・呼吸が苦しいなどの症状を引き起こすタイプの食物アレルギーを即時型食物アレルギーといいます。食べ物を食べたときだけではなく、触ったり、吸い込んだりしても症状が出現することがあります。
乳児の5~10%、幼児の5%、学童期以降では1.5~3%で食べ物にアレルギーがあるとされています。年齢別でアレルギーを来しやすい食べ物は異なります。
(図:年齢別原因食品 日本小児アレルギー学会HPより引用)

食物アレルギーは血液検査が必要ですか?

どんな食べ物にアレルギー症状を起こしそうか?の「目安」を知るために血液検査を行います。血液検査で食物アレルギーが診断できるわけではありません。血液検査で異常値を示していても食べることができることもあります。

では… 食物アレルギーの診断はどうやってするの?

右表のようなステップで即時型 食物アレルギーを診断します。まずは問診(何を食べたか?どれくらいの量を食べたか?どんな症状が出たか?など)を行います。その後、必要に応じて血液検査(特異的IgE抗体検査など)、皮膚プリックテストが必要になります。問診や血液検査・皮膚プリックテストなどで原因となる食べ物が特定できない場合などには食物経口負荷試験が行われます。

治療は?

「正しい診断に基づいた必要最小限の除去」が大切です。食べると症状が誘発される食べ物だけを除去します。必要以上に除去する食べ物を増やす必要はありません。
原因となる食べ物でも症状が誘発されないのであれば、食べられる範囲までは食べることができます。
(食物アレルギーの診断と治療は非常に難しく、当院では必要に応じて専門施設へご紹介とさせていただくことがあります)

卵アレルギー発症予防

卵アレルギー発症予防

こども全員が卵アレルギー発症予防をした方がいいの?

全員ではありません!
かゆみのある湿疹がないお子さんは卵アレルギー発症予防の必要はありません。
湿疹のないお子さんは「授乳・離乳の支援ガイド2007」に沿って卵の摂取をすすめてください。

卵アレルギー発症予防が必要なのはどんなこども達なの?

生後 6ヵ月未満 & かゆみのある湿疹(アトピー性皮膚炎) を認めるお子さん達が対象です。
湿疹があるあかちゃんは、卵アレルギーを発症してしまうリスクが高いので、卵アレルギーの発症予防対策の実施が推奨されています。
(日本小児アレルギー学会:「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」参照)

卵アレルギーを予防するために、まず必要なことは何?

まずは… かゆみのある湿疹を改善させることが必須です!!
適切なスキンケア(保湿剤やステロイド外用薬など)を行い、湿疹を改善させた後から卵アレルギー発症予防対策を行うことが重要です。
適切なスキンケアに関しては医療機関にご相談してください。

湿疹が改善した後、何をするのですか?

生後5~6ヵ月頃から医師の指導のもと固ゆで卵の黄身(or できる限りよく加熱したいり卵)を少量から食べ始め、少しずつ増量していきます。
食べ始める量や増量の仕方など、必ず医師の指導のもとに行ってください。
食べ始めたときや増量したときに強いアレルギー症状が出現する可能性があるので注意が必要です。
適切な卵アレルギー発症予防対策を行えば、卵アレルギーになってしまう確率を1/4 ~ 1/5程度にまで下げることが可能とされています。

(PETITスタディ Lancet 2017; 389: 276-86)

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは?

アトピー性皮膚炎かゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す病気です。
(1歳以上なら6ヵ月以上(1歳未満なら2ヶ月以上)症状が継続している状態を「慢性的」と判断します)

何が問題なの?

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下してしまっていることが問題です。このため、外部からの刺激が簡単に皮膚の中に入ってきてしまい、様々な炎症が起こります。

悪化させてしまう理由は?

細菌(黄色ブドウ球菌)、ダニ・カビ・ほこり、ペット、汗、ストレスなどがアトピー性皮膚炎の悪化させる要因です。

アトピー性皮膚炎の治療は?

皮膚のバリア機能を回復させることが重要です。

  • スキンケア (皮膚を清潔な状態に保つことが非常に重要です。スキンケア方法は医療機関でご相談ください)
  • 悪化要因の除去 (掃除することが大切です(ダニ対策・カビ対策・ペット対策))
  • 薬物療法(ステロイド外用薬、免疫抑制外用薬)

以上の3つの治療を組み合わせて治療し、皮膚のバリア機能を回復させます。

 

アトピー性皮膚炎とスキンケア

スキンケアって何をすればいいの?

しっかりと洗うこと」 & 「たっぷりと保湿剤を塗る」ことが重要です。
様々な研究結果により皮膚を清潔な状態に保つことで皮膚炎が改善することがわかっています。スキンケアをしっかりすることが皮膚炎の治療の最重要ポイントです。爪を清潔に保つこと、よだれ対策(ワセリンを使用して皮膚を保護)、清潔な衣類を着用する、夏の汗対策、夏の日焼け対策なども重要です。
(細かいケア内容(日焼け止めのおススメ製品、虫よけスプレーのおススメ製品などなど)は診察時にご相談ください)

「しっかりと洗う」ってどうやって洗えばいいの?

石けんをよく泡立て使用する、あるいは泡状タイプの石けんを使用して、お母さんの「手」で洗ってください(タオルなどで洗うと皮膚が傷つく可能性があります)。
石けん:余分な添加物が入っていない石けんで、泡状タイプのものがおススメです。
重要なポイントは、4つあります。

  1. しわを伸ばして洗いましょう (特に脇の下、膝のうら、耳の周り、肘などのしわを伸ばしてしっかり洗う)
  2. 目の周りもしっかり洗いましょう (できるだけ目に石けんが入らないように注意することは必要です)
  3. 石けんで洗った後に、しっかり洗い流しましょう (石けんが残っていると湿疹を悪化させる要因となってしまうことがあります)
  4. 入浴後に早めにたっぷり保湿剤を塗りましょう

 (細かな各ポイントは診察時にご相談ください)
必要に応じて、一回の入浴時に2回、しっかりと石けんで洗うことをお願いすることもあります。

「たっぷりと保湿剤を塗る」って何をどれくらい塗ればいいの?

全身に保湿剤を塗るとき、塗る量の目安としては… (塗る量は体格にもよるので、あくまで目安だと思ってください)  

乳児(~2歳) 小さじ 1杯
幼児(3~5歳) 小さじ 2杯
小学生 小さじ 3杯
中学生 小さじ 4杯

保険診療内で処方できる保湿剤(ヘパリン類似物質など)の量には限りがあります。
そのため、上記のペースで使用して頂いた場合、体格に応じて当院での処方量では不足してしまうことがあります。その場合、市販薬の保湿剤との併用をお願いすることがあります。
(市販薬の保湿剤のおススメ等は、診察時にご相談ください)

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